【アメリカでポスドク・研究留学する方へ】米国での陸マイラー活動のすすめ2~クレジットスコアとは?~

 

はじめに

 

 前回、米国での陸マイラー活動の中心はクレジットカード作製にある、ということを書きました。

 

beiposu1.hatenablog.com 

 アメリカでクレジットカードを手に入れるには、きちんとお金を返す人(破産しない人)だという「信用」を築く必要があります。そして、その「信用」を評価する指標として、クレジットスコアというものが使われます。
 本記事では、クレジットスコアがどうやって計算されるのか?、どうすればクレジットスコアを上げることができるのか?、について書きます。

 

クレジットヒストリーをスコア化したものがクレジットスコア。

 

 クレジットヒストリーというのは、借金をどのように返済してきたかの履歴です。具体的には、クレジットカードの与信枠(限度額)、支払額、期限通りに支払ったか、などの情報が記録されます。また、クレジットカードだけでなく、車や住宅のローンについても記録されます。
 そして、クレジットヒストリーをスコア化したものが、クレジットスコアになります。クレジットスコアを用いることによって、カード会社は自らクレジットヒストリーの詳細を評価することなく、カードを発行するか判断できます。700程度以上、できれば740程度以上のスコアを保っておくと、カード申請にはあまり不自由しないものと思います。

 なお、クレジットヒストリー(スコアでなくヒストリーです)は1年に1回だけ無料で入手できます。僕はやったことないですが、興味のある方は下記のブログなどを参考に試してみてください。

 

www.fulupala.com 

自分のクレジットスコアを知るには?

 

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 銀行口座やクレジットカードの特典としてクレジットスコアを提供してくれることが良くあります。また、Credit Karmahttps://www.creditkarma.com/)は無料でクレジットスコアを教えてくれるサービスです。上の画像は、現在の僕のクレジットスコアです。左から順にWells Fargo、Amex、Discover、Credit Karmaの画面です。

 「クレジットスコアを教えてもらう=SSN情報を渡す」ですので、Identity theftのリスクが伴います。そのため、Credit Karma以外の無料サービスは(検索すると見つかりますが)お勧めしません。また、銀行やカード会社のサービスでスコアがわかるのであれば、Credit Karmaも必須ではありません。ただし、類似サービスの中で最もメジャーで特にトラブルの話も聞かないので、僕は利用しています。だいたい1週間ごとに更新されるため、どういう行動がスコアに影響するかの勉強に役立ちます

 

クレジットスコアはどのように算出される?スコアを上げるためにすべき(避けるべき)こととは?

 

 上の写真のスコアですが、686~770と90近くの差があります。なぜ、このように色々な値が出るのでしょうか?

 

クレジットヒストリーを集めている会社(credit bureau)は3社ある。

 

 理由の一つは、クレジットヒストリーを収集している会社(credit bureau)が複数あるからです。credit bureauはTrans Union、Experian、Equifaxの3社で、持っている情報が少しずつ異なります。一番右のCredit Karmaでは、Trans UnionとEquifaxのスコアを表示しており、それぞれが持っている情報の違いを反映して異なるスコアが出ていることがわかります。

 

2つの算出方法(FICO とVantage)がある。

 

 もう一つの理由は、算出方法の違いです。一番右のCredit KarmaはVantage score、そのほかの3つはFICO scoreを表示してるのですが、750という値はTrans Unionを元にしたFICO scoreです。一方、Credit KarmaにあるTrans Unionを元にしたVantage scoreは686で60以上違っており、算出方法の違いを反映して異なるスコアが出ていることがわかります。FICO scoreとVantage scoreの算出方法の違いについては、https://www.creditkarma.com/advice/i/vantagescore-vs-fico/に詳しく書いています。

 クレジットカードを申請すると、appove/declineの手紙にクレジットスコアが載っていますが、基本的にはFICO scoreが使われます(少なくとも僕の経験した範囲では)。唯一例外だったのは、妻がSSN取得2ヶ月でカード申請をしたときで、FICO scoreでないものが使われてました。半年以上のヒストリーがないとFICOが算出できないためだと思います(vantageとは書いてませんでしたが、vantage scoreだったのかもしれません。vantageはより短期間で算出できるので)。

 

どのような要素がクレジットスコアに影響するか?

 

 FICOはそれぞれの要素がスコアにどれくらい影響する割合を開示しています。

 

www.myfico.com

 それぞれの要素を簡単に解説すると、

Payment history: 35% (支払いを期限通りやってないと、スコアが下がる。)

Amounts owed: 30% (限度額の何%を使っているか?20%以下が望ましい。それを越えるとスコアが下がる。)

Length of credit history: 15% (クレジットヒストリーが短いと、スコアが下がる。)

New credit: 10% (直近のクレジットカード作製が多いと、スコアが下がる)

Credit mix: 10% (クレジットカードと違う種類のローンがあると、スコアがあがる。)

となります。では、クレジットスコアを上げる(下げない)ためには、何をする(避ける)べきでしょうか? 

 

すべきこと:支払いときちんと行う。

 

 基本中の基本です。Autopayの設定を忘れないようにしましょう。 

 

すべきこと:利用額は20%以内に保つ。

 

 利用額を限度額の20%以内(できれば10%程度)に保ちましょう。 締め日時点の利用額が問題になります。利用額が多くなった場合には、途中で臨時の支払いをして締め日時点の利用額をコントロールしましょう。

 

避けるべきこと:カードを作りすぎない。

 

 クレジットカードを申し込むと、approve/declineに関係なくカード会社はcredit bureauへ照会を行います。これをInquiry(Hard pull)といいますが、これはNew creditの部分を悪化させます。また、approveされて新しいカードが加わると、Length of credit historyの部分を悪化させます。限度額が増えることでAmounts owedの部分が良くなる効果もありますが、全体的な影響としてはマイナスとなります。特に最初の1年くらいまでは、1枚の申請でも影響が大きいので気を付けましょう。

 

コントロールが難しい要素もある。

 

 Length of credit historyは、新しくアメリカに来た人にとっては泣き所です。最初に作ったカードを保持することで、悪影響を最小限に抑えるくらいしかできません。

 Credit mixについては、車や家のローンを組む必要がありますが、数年の滞在では一般的でないと思いますし(利率も高そうです)。幸い750程度のスコアのためには不要です(僕はローンを組んでません)。

 

クレジットスコア以外の要素は?

 

 カード承認に影響を与えるクレジットスコア以外の要素としては、クレジットヒストリーの長さ銀行との取引履歴、があります。例えば、僕はAmexやChaseについては半年強で作れるようになりましたが、Citiについては1年以上たった段階でも一度declineされました。また、Barclayも長めのヒストリーを好むようです。

 ChaseのクレジットカードはAmexと比べてやや獲得が難しいのですが、Chaseの銀行口座を持っていると承認されやすいと言われてます。僕は最初のカードであるANA USAカードが発行されてから7ヶ月でChase sapphire preferred を獲得できましたが、渡米直後にChaseの銀行口座を開いていたことが、獲得できた理由の一つだと思います。

 

おわりに

 クレジットヒストリー、クレジットスコアがどういうものかわかったでしょうか?次回は、1枚目のクレジットカード作製をどうするのか?について、僕の体験談(失敗談)を含めて書く予定です。